税務調査とは?調査時期や流れ
税務署から調査の通知が届くと、多くの経営者の方は不安を感じるものです。
今回は、税務調査の時期や当日の流れについて解説します。
税務調査の定義と目的
税務調査とは、納税者が行った確定申告の内容が、税法に基づいて正しく計算されているかを確認するために実施される調査です。
日本は納税者が自ら税額を計算して申告する申告納税制度を採用しているため、その申告内容が真実であるかどうかを検証する作業が必要となります。
調査の主な目的は、意図的な所得隠しや計算ミスを正し、納税者間の公平性を保つことにあります。
適切に申告を行っていることを証明する機会と捉え、冷静に対応する姿勢が求められます。
税務調査が実施される時期とタイミング
税務調査は、1年を通じて行われる可能性がありますが、特定の時期に集中する傾向があります。
調査が活発になる時期
一般的に、税務署の定期人事異動が行われる7月以降の秋の時期に、もっとも多くの調査が実施されます。
8月から11月頃にかけては、新しい体制となった調査官が積極的に実地調査を行う時期となります。
また、確定申告が落ち着いた後の5月から6月頃に実施されることもあります。
一方で、個人の所得税の確定申告が行われる2月から3月頃は、税務署の業務が繁忙を極めるため、特殊な事情がない限り実地調査は控えられます。
調査の対象となる周期
すべての事業者に毎年調査が入るわけではありません。
法人の場合、一般的には3年から5年程度の周期で実施されることが多いと言われていますが、業績が急激に伸びている場合や、過去に重い不備が見つかった場合には、その頻度が高まる傾向にあります。
また、長年無申告であったり、売上の変動が不自然であったりする場合も、調査の対象として選定されやすくなります。
税務調査の種類とそれぞれの性質
税務調査には、その強制力や性質によって大きく2つの種類に分けられます。
任意調査
一般的なのが任意調査です。
これは事前に税務署から電話などで連絡があり、調査の日程を調整した上で実施されるものです。
任意とは言われていますが、正当な理由なく拒否することはできず、質問に対して答える義務である受忍義務が課されています。
多くの場合は、経営者や経理担当者、および税理士が立ち会いのもと進められます。
強制調査(査察)
巨額の脱税が疑われるような極めて重大な事案に対して行われるのが、いわゆるマルサによる強制調査です。
こちらは裁判所の令状を持って突然自宅や事務所にやってくるもので、拒否することはできません。
犯罪捜査と同様の重い手続きであり、最終的には刑事罰が科される可能性も含まれます。
通常の誠実な申告を行っているかたにとっては、まずは任意調査への備えを整えることが現実的な対応となります。
事前準備から調査終了までの流れ
税務調査の連絡が来た場合の流れについて紹介します。
事前通知と日程調整
任意調査の場合、まずは税理士や納税者本人に調査の旨が通知されます。
ここでは調査の対象となる年分や、確認したい税目、調査の日程が提示されます。
日程については無理に合わせる必要はなく、業務に支障が出ない範囲で調整を求めることが可能です。
当日の実地調査
調査当日は、通常2日間程度かけて実施されます。
1日目は、経営者などへのヒアリングが行われます。
事業の概要、創業の経緯、取引先の状況などが尋ねられます。
また、帳簿や領収書、契約書、通帳などの現物確認が行われます。
売上の計上漏れがないか、経費に私的な支出が含まれていないかなどが細かくチェックされます。
2日目には、さらに詳細な確認が行われ、疑問点についての質問が投げかけられます。
調査終了後の結果通知
実地調査が終わると、数週間から数ヶ月後に調査結果が伝えられます。
申告に誤りがないと認められた場合は、是認という形で終了します。
誤りが見つかった場合には、修正申告を行うよう指示されます。
指摘された内容に納得がいかない場合は、反論を伝える機会も設けられています。
調査官が注目する主要な項目
税務調査において、特に厳しく確認されるポイント整理していきましょう。
売上の計上時期と漏れ
売上が正しい時期に計上されているか、いわゆる期ずれの確認は極めて重要です。
たとえば、3月決算の会社において、3月末に納品した商品の売上を4月に計上していないかといった点が精査されます。
また、現金商売の場合は、現金の管理状況やレジの記録も確認の対象となります。
経費の正当性と私的利用
支払った経費が本当に事業に必要なものであったかどうかが問われます。
特に飲食費や車両関連費、旅費交通費などは、私的な支出が混ざりやすいため、詳細な説明が求められます。
在庫の評価と棚卸し
期末の在庫が正しく数えられているかも重要な確認項目です。
在庫を少なく見積もることは、利益を圧縮することに直結するため、調査官は倉庫の状況と帳簿の数字を照らし合わせます。
まとめ
今回は、税務調査の時期や流れについて解説しました。
税務調査は適正な納税を確認するための大切な手順であり、正しい知識を持って準備を進めれば、過度に不安を感じる必要はありません。
もし調査の通知が届いてお困りの場合や、日頃の経理体制に不安がある方は税理士に相談してください。
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税理士紹介Certified Public Tax Accountant
税理士中村 明弘
お客様のご相談、ご提案に対しても、常にお客様での視点に立って向かい、お客様の繁栄につながるコンサルティングをお約束します。日々の最新の経営状況を常に把握し、適切なアドバイスを行うことをモットーとしています。
所属団体
- 関東信越税理士会 川口支部
- 日本公認会計士協会 埼玉会
事務所概要Office Overview
| 名称 | みその税理士法人 中村会計 |
|---|---|
| 所在地 | 〒332-0031 埼玉県川口市青木5-12-22 |
| TEL/FAX | TEL:048-252-3121 / FAX:048-251-8372 |
| 代表者 | 中村 明弘(なかむら あきひろ) |
| 所員数 | 6名(男性2名、女性4名) |
| 対応時間 | 平日 9:00~17:00(事前予約で時間外対応可能です) |
| 定休日 | 土曜・日曜・祝日(事前予約で休日も対応可能です) |